ヤマハ発動機 スノーモービルS340 日本で唯一の公道走行車両 |
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車両の基本情報 モデル名:S340後期型 エンタイサーマルーン 総排気量340cc 製造1992年 乗車定員1人 免許の有無: 要普通自動車免許 ヘルメットの有無:なし ※ このモデルには前期型と後期型がある様です、前期型モデルの場合S240とS540と云うモデルもあった様ですが写真以外に実物を目にしたことは御座いません、また、S340にも前期型と後期型があり外観がかなり違っており、特に左右の方向指示器等に大きな特徴がある様です。 雪が降った一般公道を運転することができる、日本で唯一のスノーモービルです、既に相応な時間経過もあり今日現役で走る同型車を見ることは殆どなくなって仕舞いました、その昔深雪地方では一家に一台のスノーモービル所有は珍しくもなかったそうです、様は朝夕等買い物や農作業などで道路を走る必要があったかどうかです、現在は人が住む場所であれば生活道路として除雪されますが、以前は降雪が多く除雪車が走らなかった時代、それなりに需要があり所有者も多かったと聞いてます。 このS340は長野県のとある市が災害用に長年所有していたスノーモービルでした、私が所有した当初走行距離はたったの55kmでした、馴らし運転どころか殆ど乗車した形跡はなく長年倉庫内保管だった様です。 購入当初から燃料タンクの蓋が割れていました、またリコイルの紐を引いても固着がきつくてまったく引けずの完全固着状態でした、その様な状態から暇を見てはコツコツと整備を致し始めました、そして幾度も修理や部品交換を進め走行ができるモービルへと復活させました、走れる様になればいよいよ公道走行も望みたいので、管轄の自動車陸運局へ出向いて車検証及び譲渡書から新たに再登録を行い「日本 0 XXX」と云うナンバー取得を行いました。 この時生れて初めてスノーモービルのナンバーを見たのですが車両区分番号は「0」類なんですね それ以来毎年シーズン前になるとキャブレターや足回りの整備を欠かさずに行って来たので今も現役走行が可能となっておりますが、今年は不動PZ車の修理に追われ乗れませんでした。 そこで春先になってから以下の装備を増設し、来シーズンへ向けてコツコツ整備を進める事に至った訳です。 |
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1 リコイルスターターからセル始動へ改良 2 前進ギヤのみでしたが、後退(バック)も出来るリバース(後退機能)装置に交換 3 ラグの無い割りばしキャタ(ペラキャタピラ)のショートトラック121インチクローラから136インチ-2.52ピッチ、ラグ1インチのロングクローラへ交換 主に以上3点の改良作業ですが、そこその難問続きで大変苦労致しました。 |
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セルモーターの取り付け 先ずフライホイール設置前にセルモーター設置の為の穴ですが、このモデルはセルモーターの挿入穴が開いてない為、コアを使って別途穴開けしなければなりません、そこそこピッタリサイズに開けないとセルモータがガタ付を越すので、コアーで開けてからデンドラに研磨用の丸い形の磁石砥石をつけてゆっくりと慎重にサイズ計測しながらの研磨作業、この研磨作業時間に2時間くらいかけてのけっこう根気のいる面倒な作業を行いました。 次にセルモーター専用のフライホイールの取付となります。 旧フライホイール(写真A)を外してから新たに外周側へギヤをもったホイール(写真E)へ交換致します。 それらが終わると、今までのメインスイッチではセルを回す事ができないので、新たにセルを回す為のメインキーシリンダーも手に入れなければなりません、 |
A 元から着いていたマグネットホイール | B 左側にあるCellモーター取り付け位置の殻穴 | C 60mmのコアーを使って穴を開ける |
写真Aは交換前のフライホイール 写真Eは交換後のフライホイール セルモーター先端のギヤが飛出し フライホイールギヤと絡んで回す |
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D 新規にCellモーターを嵌め込んだ写真 | E Cellを上下2本のボルトで固定 | |
@ 左はPZのCell付キー、右はS340のキー | A 左のPZに右のS340の配線をそっくり移設します | B 移される側のPZキー配線 |
C スプリング機能付PZキー側へ移設完了 | D 配線移設前のPZキー | E 左側は配線移設完了後のS340キー |
Hの下記スケッチを参照 | ||
F 移植したPZスイッチ | G アース線の移植位置 | H 解りやすく下記スケッチを参照 |
H S340の車両配線図 |
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セルモーターからスターターリレーを経由いたしバッテリーの+端子へ、一方スターターリレーから出ている赤線と赤白そして黒線の各々の処理をします。 @ 赤線はレクチファイヤー(整流器)の赤線へ接続 A 赤白線はメインスッチ迄もって行き青白線を外して交換する(詳細は下記スケッチ参照) B 黒線はボディーアースへ落とす |
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黄色い丸は、新たに増設したスターターリレーです、 オイルタンクの下の位置に固定、バッテリーにも近く、 またレクチファイヤーの隣に固定すると連動する各装 置が近くにある為、配線取り回しの都合上容易に作業 がしやすくなります。 赤の矢印がレクチファイヤーです、発電機で起こした 交流電源を直流電源に変換しますが、その際熱を発 する為、外部は放熱板で覆われ、熱つを早期に放熱 (逃がす)と同時に、直流へ整流させる働きを担ってい る装置です、写真には見えませんが、レクチファイヤー の下部にはボルテージレギュレターと云う装置も固定さ れており、働きは発電機で起こされた電気、交流電源 は回転数に応じて著しく電圧上昇が起こるため、一定 電圧以上上昇させない役目を担う装置となります。 つまり、エンジンシャフトの両側の内、片方に発電機が 装備され、発電機をマグネットローダーと呼び、起こさ れた電気は交流電源で、回転数に比例して無限に電 圧上昇する為、一定電圧に抑え、そして直流電源へ 変換させた後に、バッテリーへ供給させている様です。 バッテリーへ貯められた直流電源から、セル始動時に マグネットリレーへ大量の電流を送り、負荷の著しいエ ンジンをセルモーターを返して回す、その様な仕組みと なっている様です。 |
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I S340の配線をPZメインスイッチへ移植した接続図 |
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上記PZのキーシリンダースイッチのスケッチを見て下さい、上部二箇所〇〇の無しに黒白線と黒線をハンダ漬けします。 |
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茶線 ヤマハ発動機のメインプラス線 赤線 レクチファイヤー(整流器)のプラス側に接続 赤白線 スタータリレー+プラスバッテリーに接続 黒線 ボディーアースに接続 黒白線 CDIマグネット(発電部)に接続 ------------------------------------------ 黄色線 ボルテージレギュレーターと CDIマグネットに接続 青線 左右ウインカーやクラクション及びメーター内 の電球へ接続 青白線 テール・ストップライトに接続 青赤線 ヘッドライトとダイオードへ接続 |
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上記Cの配線だと左右ウインカー、クラクション、ブレーキランプ、ヘットライト及びセルモーターは始動するが、イグニションへ電気が流れない為エンジン始動ができなかった、、、 この原因を探るべく大変悪戦苦闘を重ねました。 当初メインスイッチの接続位置は間違っていないと思い込んでいる制で疑わず、イグニションに電気が届いていなかった、いろいろと配線を探っている間に誤ってCDIを壊してしまったのが原因であると思い、新品CDIをヤマハより取り寄せ交換しました、しかし症状は一所で改善ならずでした。 イグニションへ電気が来ない以外すべて動作OKですが、これじゃわざわざ苦労してセルモーターを設置してもエンジン始動できなくては!! 本末転倒 困ったな!! どうしたら改善できるだろうか、、、、と紆余曲折していたら、リバースギヤをお譲り頂いた北海道のKさんから「アース設置」に問題があるのでは? この様な助言を頂き、メインキーシリンダースイッチの移設位置が間違っているのでは? この様な疑いを持ちキーシリンダースイッチを車両より外しヤマハより頂いたVK540の配線図をしばらく覗き込んでました。 @ スタートスイッチ入りにした時は、赤線と茶線及び赤白線が導通する位置に固定(ハンダ漬け)する この状態で車両につけてセル始動して見たが、やはりイグニションへ電機が来ない、再度暗礁に乗り上げます。 A 黒白線と黒線のハンダ漬けした位置が原因では? この様に思い直し上記PZスケッチ内の無し線2か所へ移してハンダ漬け、再度車両につけセルを廻して見ると、火花チェッカーから勢いよく稲妻噴出 遂にやった!!! これでやっと難題解決と思いましたが、エンジン始動後ヘッドライトと後方のブレーキランプが消えたままでした。 う〜ん ヤマハ発動機のメインスイッチのプラス線は茶線なので一所に抱き合わせして見たら点灯、この様に次々と改善しました。 車両電気については、何かと一応に皆さん嫌がりますが、まさに痛感いたしました。ここまで来る前に下に記載しましたがセルモーター本体の故障も重なって散々でした。 |
S340の新品CDIです、メインキーを設置後エンジンスタートさせセルモーターを 回した際、プラグよりまったく火花が飛ばなくなってしまいました、当然エンジン もかからず、呆然となりました。 S340の車両配線図等も手元になかった為配線取り回し時に誤ってCDIを破損 させたと勘違いいたし、約7700円程出してヤマハ発動機より新しいCDIを取り 寄せ交換したのですが、それでもエンジンはかかりませんでした、なので更に 泥沼へ突入しました。 CDI本体の破損を確認する手段はとても難度が高く厳しい様です、オシロスコ ープを使わないと解らない様です、ではどうして破損と思ったのかは、CDIの手 前の装置、@イグニションコイル Aプラグキャップ Bプラグ配線の断線等に 故障や異常がなかった為、それじゃ何故火花が飛ばないの? 残るはCDIユニ ットが壊れたのかなぁ? この様に思った次第で御座います、数日かけて交換後に解ったのですが、原因 はメインキー内のアース線(黒白線と黒線)I位置が間違ってハンダ付していた 制です、他のスノーモービルと違って左右ウインカーやクラクション、パーキング ライト等の保安装置が備わっている為大変複雑、通常のメインキー内の配線よ り格段に多い配線、きちんと理解するにはハードルが厳しかったのです。 |
こちらが車両に固定されているCDIユニットです、場所的に云えば キャブレターの真下の底面で、縦に伸びるハンドルシャフトの隣付近 にゴムキャップにて収められているのは、振動を抑え、エポキシで 防水処理行い周辺からがっちりガードされた状態で固定されています。 多くのライン(配線)はCDIマグネットローダー(発電機)と直結されて おります。 内部をばらした事がないので何が入っているのか迄は不明ですが、 どうやらコンデンザが入っているらしく、CDIマグネットローダーで起 こされた電気を一旦コンデンサへ蓄電させ瞬間高電圧を取り出す為 の装置が主な働きなのかぁ? なのでCDIユニットが破損していれば同時に火花が弱いか、飛ばない も起こり得ます。 詳しいCDIについてヤマハ発動機のリンクページを張って置きますの でご参照頂ければと思います。。 |
セルモーターの修理 セルモーター本体設置が終わったまでは良かったのですが、難問は配線でした、過去セル増設を幾度か行っていたので、セルとスタータリレーそしてレクチファイヤー間での配線要領は知っていましたが、問題はメインキーシリンダー端子へ接続する部分でした、レクチファイヤーの赤線へ繋いでからメインスイッチの赤線へ接続は解るのですが、赤白線がS340のメインスイッチにはなく、ここで散々悩みました結局青白線へ繋いだ時にセルモーター始動したのですが、手に入れたセルが廻らなかった為、スタータリレーがカチカチと云う物の壊れているのかと思いました、面倒なのでセルモーターへ直12V電源を接続して見るとそれでもセルは動かなかった為、これはセルが壊れていると気づきました。 と云う事でセルモーター修理を行う嵌めになって仕舞いました、しかしセルの修理と云っても殆どがブラシが減っている制で動かいないか、ブラシを押し込むバネ付近にブラシ粉が着いての固着か、このどちらかの原因しかありません、早速暇を見て開けてみたら後者の方が原因でブラシのすり減った粉が詰まってブラシが整流子に接触出来ずに固着していた制でした、OILスプレー使って固着解消し、次にシリコンスプレーにてより滑らかに滑り良くし組み立てて、12V電源投入しましたら力強く始動出来ました。 セルモーター修理で苦労する場所は、2本の+ネジで蓋を被せているのですが、このネジが強力なねじロック剤が塗られているので、テコでも廻らずなのです。 ここさへ外せればさほど難しい修理ではないと思います。 ホットガン(500度以上)を当てて対称ネジを熱しロック剤と溶かす要領で廻さないと、+ネジ山を舐めてしまうので要注意” |
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ロングトラック化 ヤマハ発動機スノーモービル標準トラックについて: クローラ(キャタピラ)の表記は長さ、幅、ラグの高さ、間隔とこの様な表記となっています、 例 長さ121インチ 幅15インチ 高さ1インチ 穴の間隔(ピッチ)2.52インチ 1インチは2.54cmですが、何故かサイズのすべてはインチで記載されています、理由は不明です。 例 L162 W15 H2.25 ピッチ2.52と云う表記のトラックであれば、162/2.52=64リンク(スポロケットの凸が入る穴の数)となります、つまりクローラの長さが不明の場合は穴数(リンク数)を数えて、穴数x2.52=Aとなります、58リンク数のクローラであれば58x2.52=トラックの長さは146インチ 例 所有しているクローラのピッチサイズが不明の場合、穴内のサイズを測る、2.52ピッチの場合2.52×2.54cm(1インチ)=6.4008cm 従って穴のセンチサイズは約6.4cm 例 136インチの外周は何メートル? 136インチ×2.54cm=345.44cm 約3m45cm 内地面を蹴る長さは更に半分程度なので1m73cm程度 S340の標準装備は、割りばしキャタ(ペラキャタ)のショートトラック長さ121インチクローラで、そこへ136インチ、ラグ1インチのロングトラックへの入れ替えです、S340とPZ480に付いていたアンダーフレームを並べた写真です、ご覧の様な長さの違いとなります、これからPZ480で使用していたトラックをS340へ移設します。 下記写真で紹介してますが、大きな負荷のかかる場所へは補強板を取り付け強度を上げます。 |
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長さを比較する為に撮影して見ました。 |
比較して見ますと121⇒136インチ長さの違いが歴然ですね。 |
車体後部トラックと車体フレームの合体個所 に補強プレート板を合わせ位置を探る |
補強版の 位置が決まったらエアーリベッターを打 ち込む為の下穴を加工いたしリベットを打ち込む |
大変狭い場所の上、クローラ上での作業に付き トラックラグが体に接触し痛さを我慢しながらの 作業です、左右対称に取付し側面と底面をエア ーリベッターを用いて固定作業を施す。 |
左右中間ローラの固定位置に補強板プレートを取り付け |
トラック内リンク毎に嵌め込んである鉄製ネルが酷い錆 の為ベルトサンダーを用いて研磨いたしOILスプレーを念 入りに吹きかけ、最後に熱に強いシリコンスプレーを吹き 付け後、トラックを規定値に張ります、後に試験回転へと 移りますが、何故シリコンを塗るかと言えば理由がありま す、鉄製ネルとプラスチックレ−ルカバーはトラックを回転 させると摩擦で高熱化します、高熱に堪えられずプラスチ ックカバーが解けてしまいます、そうなると下部のアルミフ レームが鉄制ネルの摩擦で削れてしまい、気づいた時は 手遅れで修復不能にさえなってしまいます、原因は雪上で 冷やしながら回す事が基本設計の為です、またご自宅等 雪上でない場所で修理後の試験運転時にトラックを廻す時 は、離材のシリコンスプレーを鉄製ネルにたっぷり吹きかけ てから廻す事が基本で、レールカバーの保護を図ります。 |
トラックレールの底に被せているプラスチックレール材です、 そこそこの傷確認は出来るが、交換までは至っていない様で す、湖上の氷盤で走ると摩擦熱によっても解ける、むき出しと なればアルミフレーム迄もが削れて仕舞い、シーズン前の 点検は大変大事な個所です、プラスチックレールカバーは消耗 品で定期的な交換品です、殆どがわかさぎ釣りのドライバーは 知りませんので、気づいた時はアルミフレーム迄削れ修復は厳 しく同製品を探して履き替えしなければ活けない程削って仕舞う ことも珍しくありません、こうなると一旦車両から脱着せねば ならず作業も複雑となり工賃も増すので、日頃の点検が大事な 個所となります、点検方法は車両後部の左右トラックテンションを 緩め、車両後尾を30cm程度浮かすか、釣り上げてからトラック 一番前のスポロケット下部とレールの当たり位置を覗くと見やすい ですね、ハイリフトジャッキ等があれば作業に重宝します。 |
一応取りつけて見ましたがご覧の様に、かなり後方へ伸びた制か、 それなりにトンネル延長しなければ走行中の雪跳ねが酷いのと、 リバース時に後部カバーが巻き込まれる為、トンネル部を延長し 伸ばさなければいけなくなりました。 |
更に角度を変えて撮影してみましたが、完ぺきにOUT、 ですね、後部姿も見苦しくご覧の有様です。 |
トンネルの延長化 トンネルの延長は予め予想してましたが、強度を持たせる為の加工手段が今一不明でした、今回お世話になった北海道のK氏からアドバイスを受けまして、ホームセンターで市販されているアルミニュームアングルの50mm2本を車両本体フレーム後部からダブらせて左右を伸ばす手法です、利点としてアルミは軽くて丈夫、殆ど歪みも生じずしっかり固定できるとの事です、先ずはトンネル後部内に約300mm以上挿入し上面と側面の両方から5φのラージリベットをエアーリベッターを用いて打ち込み固定、アルミアングルの厚さは4mmの為この時点で左右のアルミアングルを両手で持ち上げましたが、車両本体側のきしみも全くなくがっちりと固定できました。 |
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バンパーや牽引金具等すべて撤去 |
アルミニュームアングルL80mmxW50mmx5mmを補強 |
PZに着いていた後部バンパーを切り取ってそのまま移植 |
黒に塗装いたし真横から写した写真ですが、十分な長さ迄延長してます |
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ほぼ完成時の全体写真ですが、トンネルちょい長過ぎでした、トラックを更に延長すれば丁度よい長さかも知れませんが、搭載エンジンの馬力(PS)から追えばこれ以上の延長を行うにはパワー不足となる為厳しいです、仮にもっと馬力あるエンジンを載せれば延長可能で御座いますが、この車両のエンジンマウントに装着できるエンジンであればET400T/Rです。 408CC程度のエンジンなので更に数馬力UPすると思いますが、体感的に謂えばどの程度の感触が得られる不明です? |
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旧車のトラックは殆どがわりばしキャタピラの為ロング化できれば、深雪での走破力が格段に増します、、北海道ではペラキャタとも呼ばれている様で、坊主キャタピラと呼ぶ地方もある様です、何れも山(ラグ)の高さがない意味を秘めており、わりばしを横に寝かせ並べたようなクローラで雪原を蹴り上げる力が大変乏しいと云う意味で御座います。 雪上ではラグの高さが殆どないので、スタックを起こしやすい反面、逆にスタックを起こしてしまってもあまり深く嵌まらない利点もあり、それが故に脱出しやすい利点も含んでおります、それは深く嵌まる事ができないと云う皮肉な結果となります。 例えばラグ高がわずか0.5インチ(1.27cm)多少のラグがあれば、登坂力は激的に改善、またスタックはし難くなります、従ってわざわざロング化する理由が生まれます、近年の新型車は既にロング化された上にラグも高いトラックが普通なので改良を加える必要性はほぼ無くなりました、でも反面購入価格が超高額です、わかさぎ釣り期間はたった2か月前後と僅か、そこへ数百万(200〜330万円)ものスノーモービル購入者がどれ程いるのか? と考えれば甚だ疑問です。 わかさぎ釣りをする為に揃える他の道具も年々品数が増え、テントや魚探を始め、そして予備も含めた電動リールを持ち歩く釣り人は多く、あるいは沢山の荷物を運ぶ為に必要な牽引用の大型ソリや椅子、暖を得る為のランタン、燃料等、餌や仕掛け穂先など、その品数は多く一口に50万円程度かかったと云われます、メインはわかさぎ釣りであってスノーモービルは釣り場へ一早く行く為の移動手段と位置づけているからでしょう、 車を止めた駐車位置は湖の端、そこから釣り場までぶつぶつ嵌まる歩きづらさ、荷物の量、特に釣りを終えてから車へ戻るまでが更につらいのです、一度スノーモービルに乗ってしまったらもう後戻りは効かないです。 しかし移動距離が遠い、近い関係なく、無整備車両な上に故障が起こらないはずはなく、マイカー的な感覚者(最近の自動車は故障がすくない)が多く、氷点下の中で走らせしかも無整備状態の車両(スノーモービル)ですから、その制でトラブルだらけに見舞われるのも当然と云えば当然です。 毎年の様にエンジンがかからない、一度かかればその後はスムースな始動するが翌日になるとなかなかエンジン始動しない、この様な話は年柄年中聞く話です、いったい何故でしょう? 答えは簡単です、年数経過による一次圧縮漏れが起きている制です、キャブレターが詰まって燃料が流れない? 燃料ポンプが故障している? 燃料タンク内の吸い上げフィルターが汚れで詰まっている、いえいえ無整備(一次圧縮が漏れている制)だからです、シーズンが終わって暖かくなった頃、コツコツと整備すれば何の問題もないのですが、、、何故か来年までまだまだ時間があるからと結局は放置!! これではスノーモービルに乗って帰れなくなって仕舞います、整備にやり過ぎ等ありませんので、、、 この様な実情が絡んでいる様です、従って安い旧車を求める代わりに、整備は要必須です、当然車両性能も劣っています。 またそれ以上に運転技術も劣ってます、湖面は行く度に気象変化が著しるしく一夜にして40cm以上も積もった深雪、未熟な運転技量で走破できるのでしょうか? この様な厳しい条件下でのロングトラックとショートトラックの走破性能の違いは歴然です、その様な理由からグレードUPができればと思います、それにはシーズンオフが大事な時間ですね、暇を探しては自身でコツコツと修理や改良作業ができる範囲で行うのが一番かなぁと思う次第です、解りやすい解説を目指しておりますが是非ご参考にして頂ければ幸いです。 |
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リバース化 いよいよ最終局面のリバース化作業となります、リバースキットは北海道のK氏から譲り受けた物となります、元々はET400T/Rに着いていたリバースと伺っております。 ただこのリバース事態をS340へ移植するとなると大きな問題を生じます、その問題とはリバースギヤケースを車両へ固定させる4本のボルトがケースの厚みより若干短く、リバースケースの固定が出来ません、ここをどの様に加工すればよいか? K氏も挑戦したそうですがかなり悩んだ事を私どもに語っておりました。 |
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車体裏面のスポロケット側から4本のボルトが出ておりますが、 ボルトの長さがギアケースの厚みと同等で短い為、一旦ボルト の延長加工を行う必要が御座います、しかしその延長加工を 、どの様に行うか? 苦労の末何とか固定に漕ぎつけました。 |
ギヤケースの固定ボルトはケースの左右に合わせて4本のボルトで 固定されています、通常リバースギヤのないモデルはギヤ数が減る のでギヤケース自体の厚みが薄くなる為、初めから固定させる為のボ ルトが短い為、単純な作業では済みません、ここが一番苦労しました。 |
リバースギヤ切り替えレバーの丸い先端を引ける様穴開け加工 | 黄色で囲った個所はリバースギヤ操作時、レバーは長く固定されてない と大変ぶらついてあちこちにあたってしまい干渉するので、丸で囲った フレーム一部を車体へ溶接し固定化させました、これで普通に引いて もまったく干渉することはなく、スムースに切り替え可能となりました。 |
リバースギヤ本体の取り付け完了した写真です。 |
真上から写した写真です。 |
難関だったリバースギヤ本体の取り付けはなんとか完了しましたが、 最後まで手を焼いたのが、ブレーキワーヤーの固定でした。 このS340は公道走行車の為、通常のスノーモービルと違い、ハンドル の左右両方からブレーキをかけられる様な仕様となっている制で、 ワーヤーが一本多く設備されております。 しかし、この固定仕方に大変手間取り苦労させられました、 その固定 個所の写真です。 上のワイヤーはハンドル右側のワーヤーケーブル 下のワイヤーはハンドル左側のワイヤーケーブル |
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これでだいたいの作業は終了致しましたが、一部写真やスケッチ等を返して説明させて頂きましたが、解り難い部分あるので時間のある時に少しづつ付け加えたいと考えております。 |
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